遠近両用コンタクトレンズの見える仕組み

遠近両用のメガネは、おおざっぱに言えばレンズの

上半分が遠くに、下半分が近くにピントの合うような度数になっていて

視線を動かすことで使い分けています。

(レンズのさかいめの有無の違いはあっても基本は同じです)

そのため眼鏡では、階段を下りるときには足元にピントがあわずに

手元30cm等にピントがあってるのでなれないうちは恐かったりします。



しかし遠近両用コンタクトレンズは上図のように遠く用レンズと

近く用のレンズが同心円上に配置されています。

このようなレンズを通ってきたら網膜に写る像は

遠近の両方のレンズを通ってるからどちらかにはピントが合っていても

もう一方にはピンぼけですから、こんなレンズでカメラを作ったら

とても見れた物じゃない写真になってしまいます。



上図のように半分はピントOKで半分はピンぼけです

しかし カメラと人の眼の大きな違いは、脳を含めたシステムで見る点です

たとえばバックネット越しに野球を見る場合に、ゲームを見てたら

あまりネットは気にならないし、逆にネットを注意してみたら

ゲームは見えませんよね。


耳でも同じ事が言えます。聞きたい物に神経を集中して聞けば

騒音の中でも目的の音が聞こえやすいです。

録音した音を後で聞いたらこんなに周囲の音がたくさんあったかなと

そんな経験をお持ちの方も多いんではないでしょうか。


こうした脳を含めた視覚機能を利用して見るので視線は関係なく

視野の範囲すべてで遠近ともに見えます。

遠近ともに広い視野で良く見えて眼が若くなったみたいとハッピーな方は多いです。


しかしやはり欠点もあります

たとえば夜空に出てる月を見たら月のウサギもはっきり見えるが

まわりにかさをかぶったようにも見えます。

あるいは夜間運転中に前の車のテールランプがはっきり見えるけど

そのまわりにぼけた輪郭がついてる。。。

あるいは近くの文字が細かくてもはっきり見えるんですが

文字のまわりに、ちょっとにじみを感じる。。。

これを理由がわかってるから何ともないと感じる方と

この見え方では嫌だと感じる方があるので何とも言えません。

この見え方については、いくらここで解説を読んでいてもわからないと思います

百聞は一見にしかずです。

遠近両用コンタクトのお試しをご希望の方はご相談下さい

2週間使い捨てタイプのソフトレンズ(コンタクト経験のない方にもおすすめ)

ハードコンタクトレンズ(今までハードコンタクトを使ってきた方におすすめ)

どちらも2週間まで無料試用出来ます。

普通はコンタクト処方はその場で終了ですが、遠近両用は

昼も夜も2週間まで試してみて、納得してから購入してもらっています

(この見え方でOK:ハッピーですと言う方はたいてい1日か2日で決まりますが)

2003.02.11 記