症状はなくても高価な治療が必要な場合があります

眼球内部には水の流れがあります。その出口になる虹彩の付け根が狭くなってる患者さん

放置したら緑内障の発作をおこします。しかし狭くてもまだ塞がっていない場合は自覚症状が

まったく無いことが多いです。患者さんのその様な状態をたまたま発見した場合には

眼の解剖図などを使って説明しますがなかには理解してくれたか怪しい場合もあります。


患者さんからみたら、たまたま老眼鏡が合わないからと思って眼科に行ったら。。

痛くも痒くもないし何も困ってないのに突然レーザー治療が必要でしかも費用が数万円なんて話にびっくり。


この治療は健康保険の点数が7710点です。1点は10円ですから老人で1割負担の方は7710円で

それ以外の方はほとんど3割になりましたから23130円の治療費が必要です

しかもたいてい両眼同じ治療が必要な事が多くその2倍の費用が要ります

治療の意味を理解してくださった場合には、はやく見つかって良かったと言ってくれる方も少なくないです

しかし中には何も症状無いのにそんな高い治療なんてと言う方もあるんです。


まあその場合には無理に治療しませんが医師の良心として発作を起こしてからだったら

入院手術になることもあるし早めにレーザー治療だけですんだら外来だけで終わるのにと思い

何とか治療をするようにすすめます。そのすすめる事をもうけ主義の医療機関のように感じる

そういう方がいるのでがっかりすることがあります。


また以前には網膜剥離をおこす前の状態で網膜に弱くなった部分があって孔が空きかけてる方に

網膜剥離の予防にレーザー治療をとすすめたのに自覚症状がないしそんな

高価な治療して要らんと帰った方もあるんです。説明に耳を貸さないって感じでした。

その方は数年後に私の言っていた意味がわかるはめになったのですが。

(網膜剥離になって1ヶ月以上の入院治療になったのです:自業自得?)

いろんな方がいて日々の診療は難しいこともあります。


老人保健が定額だった2002年9月まではそう言う患者さんでも老人の場合は治療が

しやすかったという点はあったのですが、いまは全員定率ですからね。

その定額と定率が変更になる前後のお話は独り言No.1にございます。

2003.09.03 記

大きい声では言えませんが。。必要のないレーザー治療をたくさんして
たくさん儲けている詐欺師と言っても良い眼科医も中には居ます。
誰とは書きにくいです。
眼科医仲間の間では有名な話です。
患者さんの眼の状態を見たら不要なレーザー治療はすぐわかりますからね。