わざわい転じて福となった患者さん

先日、山に行き木の枝が眼に刺さったと言う患者さんがありました。

そんなにひどい眼球表面の傷ではなかったのですが眼を打撲してるので念のために眼底検査もしました。

そして網膜に小さな穴が開いていて、少しだけ網膜が剥離しているのが、たまたま見つかりました。

このまま放置していたら網膜剥離は進行し入院手術になっていたし、下手をしたら一生残る視力障害を

持つことになったかも知れない状態でした。しかし早期発見できたので即座にLASER光線で治療し

進行しないように出来ました。この方はたまたま眼に木が刺さったのでこの病気が発見されました。


今回見つかった網膜剥離はけがの影響とは関係なく発生していたものというのは所見から分かります。

思わず「眼に木が刺さって良かったですね」なんて言ってしまいました。


まあ、怪我の功名・・・とは言わずこの場合は災い転じて福となすでしょうね。

2005.05.21 記