この機械は角膜内皮細胞を検査する機械です。

コンタクトレンズを正しく使わなかったために角膜(黒目)の最も内側(眼球内部側)の

細胞がどの位傷害されているかを調べる時、あるいは外傷や手術の前後で

角膜がどの位障害を受けたか、または手術に耐えられるか等を検査するときに使う機械です。



通常その細胞はきれいな6角形が並んだ蜂の巣のような配置で

1mm四方で3000個位の密度で並んでいます。それが傷害されたら脱落し

その空いた場所をとなりの細胞が大きくなってカバーするという事がおこり

いったん死んでしまった角膜内皮細胞はもう再生しません。だから大事な細胞なのです


上の写真はだいたい同じ大きさで細胞がそろってるほぼ普通の状態


上の写真では大小不同が少し見られ細胞障害が少し起こってきてる場合


上の写真はかなり大きな細胞が見られ大小不同とともに
細胞の数も減ってるのがわかる写真です

上の写真はさらに細胞が大きくなっていますね
この位まで細胞が減ってしまうと危険です。

このような確認をして角膜状態の良くない患者さんには
コンタクト使用中止を含めてアドバイスをしています。

2002年9月にやっと新規購入しました。この機械は300万円もします。

この検査はコンタクトによる傷害の検査をしても健康保健の適応になっていません。

そのためコンタクトによる傷害の患者さんには無料で検査をした上に

印刷用紙代等の分持ち出しで損しながらやっています。

白内障手術後などでの角膜状態検査時のみ健康保健が適応できますがその場合の検査も

そんなに再々しませんので、実はまったく元が取れない機械です(^^;

でも 最近はコンタクト障害を起こす患者さんが少なくないので購入しました

但馬の開業医でこの種の検査機器を導入してるのは当院のみです。

(取り引きしてる眼科医療機器会社の担当者の話による:確認済み)

2002.10.23 記 /2003.02.04写真追加 2003.10.26 追記