過半数を超える??その言葉の使い方
院長の独り言No.149で過半数は超えられないのでは??と書きました。
そしてNHKにMAIL出してみようかなぁって書いたままにしていましたが
一昨日この疑問点をMAILしてみました。
どこに宛ててMAILしようかと考えていましたがNHK放送文化研究所のページには
言葉と放送と言うコーナーがあり、その内容からこの研究所へのMAILが適切と判断しました
さてMAILしてから2日後に回答が来ました。以下にその原文を載せます
なるほど。。。重複語と解っていても強調に使ってるのかぁ・・何となくすっきりはしませんが
+++++++++++以下、回答です+++++++++++++
重複表現が一般に好ましくないとされていることは事実で、書きことばでは特にそう
ですが、「日本に来日する」「水道の水が断水する」「元旦の朝」など、明らかにお
かしな表現はやはり避けたほうがよいと思われます。
しかし、その一方、「掛け声を掛ける」「歌を歌う」「たばこの火が引火する」
「○○賞を受賞する」など、慣用として定着しているものがあるのも事実です。
また、放送では同じ意味のことばを重ねることによって伝えるべき点を強調したいと
きや、聞く人にとってわかりやすくなると思われる場合には、重複表現も使っています。
「過半数」は、全体の半分・半数以上の数、全体の半数を1以上超える数、
または半数を超えている状態を意味します。
従って、「過半数を超える」というのは、「過」と「超える」の意味が重なる
重複表現になります。
このため、一般的には「過半数を獲得(確保)する」「過半数を占める」
「過半数に達する」などと言います。
しかし、選挙や住民投票、国会や地方議会での与野党の議席数をめぐるニュースを伝
える際に、「半数より1だけ多い数」を獲得できるかできないかが特に注目されたり
関心の的になったりしている場合などでは、「過半数を超える」という言い方をしています。
このように、その都度、個々のことばの使い方について判断しながら
使っているというのが実情です。
その点をご理解くださいますようよろしくお願いいたします。
++++++++++++回答は以上です++++++++++++
2003.10.28 記