診察とランニングは似ている。そして人生も

前から思っていましたが、この正月休みで確信しました。実はこの正月休みもBEERを飲み

おもちをたくさん食べて、余り運動しなかったので・・・体重がどんどんと増えて・・・いかんなぁ


そこで1/3は、まあまあの天気だったから家から口小野経由、但馬松下の前を通って10数キロ

ジョギングしたり歩いたりしてきました。その時思ったのは、体重も増えて走りにくくなってるはずなのに

ふだん診療のない水曜午後や、土日に走っていたときよりもがんばれると言う事でした。


診察は患者さんが多くてカルテがずらりと並んでくると、なかなか終わりの見えないランニングレースと

同じ感じになるのです。頑張って1枚、また1枚とカルテが無くなっていき、あと数枚と思ったら

もうすぐGOALだと、スパートして診察できる(多すぎるとスパートの力も残ってないですが)事も多いです。


この様なことをくり返していると、体は使っていなくても、脳の頑張ろうという部分が、もうイヤだって

反応するようです。だからジョギングしていても、もうやめたいとか、歩きたいとか思ってしまうのです。


1/3のジョギング中は、6日間診察しなかった後なので、その脳内で出来る頑張るのはもうイヤだと言うのが

無くなっていたと思えました。だから食べ過ぎで体は重くなってるが、通常より頑張れて歩かずに行けました。


そう感じたから、今回の独り言、診察とランニングは似ている。と言う事を確信したのです。


では、そして人生も、と言う部分はどうかというと、頑張って色々してきても最後は死ぬのだし

ある程度で、まあ気を抜くところは抜いて、またがんばれるようにして行かないと長いレースは

乗りきれないんだろうなと走りながら考えたりもしていたからなのです。


最近は、なので診察もわざと速度を落としてしてることがあります。それじゃ患者さんの待ち時間が

増えるじゃないかという非難を受けそうですね。でもその時は確かに少し遅くなっても最終的に

診療終了後に院長室でしばらく動けなくなってるとか、帰宅しても即寝てしまう様なことをくり返していたら、

結局私が燃え尽きてしまい、続けて診療をする気がなくなってしまい、早期にリタイヤしたいとか、

もうやめたいとか・・・きっと思うでしょう(と言うか思ってました)


そうなってしまったらかえってみなさまのために、地域医療のためにも良くないですから

少し診察速度を制御して、マラソンと同じようにトータルでの事を考えてあえて少し速度を

下げて診察していると言う事なのです。(なお、それでも私の診察は速い方なのですよ)

こんな事を考えて、あらためて「診察とランニングは似ている。そして人生も」と確信したというわけです。


さて、ちょっと話は違いますが、むかしの新聞の引用です。もう13年以上前の新聞です。

下の記事も良く言われる、人生をマラソンにたとえると言う話が書いています。


私の今回の話とは違うけど、良い話だなあって思って読んだ物です。スクラップブックから探してきました。

この新聞にある「次の電柱まで、次の電柱まで」と言うのが「あと1枚のカルテを、あと1枚のカルテを」

そう思いながら診察してることがあるのも似ているなあって思って読んだ物でした。

2007.01.04書きかけ 01.08完成