の留守番電話が『急患は自宅にTELをして下さい』
昔の医院の留守電のメッセージを正確に書くと
『ただいま診察時間外で。。。診察時間は。。。
急患でお困りの方は自宅52−****までお電話下さい
居りましたら診察させていただきます』でした
医師という仕事をしているからには、急患で困っている方があったら
何時でも治療するのは義務であろうと思っています。
しかし上記のメッセージを聞いて自宅にTELをかけてきた方の
多くが急患ではなかったのです。
そう言っていたのに、今はやめてしまった理由は。。。
土曜日 午前の診察が終わり昼1時すぎに家に帰った直後のTEL
『眼にゴミが入って痛いので診てください』
『わかりました、じゃあ今すぐ来て下さい』
『いやそれが今から会議があるので夕方4時過ぎにお願いします』
『今から3時間も先まで我慢出来るんでしたら、急患とは言いにくいですが。
ところでゴミが入ったのは何時ですか?』
『昨日です』
これじゃあ イヤになってしまいますよねぇ。
具体例その2
具体例その1
日曜日の朝7時すぎ、まだちょっと朝寝坊したいなぁって時間に
『コンタクトレンズで困ってるんですが。。。』
『レンズで眼に傷が入って痛いんでしょうか?』
『いいえ、使い捨てレンズが無くなってしまって買いに行くのが遅くなってしまったのですが。。』
『いま眼が痛いとかじゃないんだったら、急患じゃないですから明日にして下さい』
『明日は仕事で行かれへんからいま電話しとるんじゃ。。』
こんな電話かけてくるヤツがホントにあるんですよ(T_T)。 がっかりしますよね。
具体例その3
よるの10時過ぎ ちょっとアルコールが入って ウトウトしかけていた時にTEL
『眼にゴミが入って痛いんで診てください』
『そうですか、いつ頃入りましたか?』
『昨日の夕方です。でもだんだん痛くなってきたから診てください』
しかたがないなあって思い、飲酒運転も出来ないので移転前は町分の由良薬局の2階に
あった医院に自宅から300m程だったから歩いていったら待っていてもなかなか来ない。
やっと来て、カルテを出したら時間外のゴミ取りで3回目の受診。
しかも時間内診察は1回も無し。。。
『いつも時間外のみの来院で、しかも先ほどゴミが入ったのではなく3回目ですから
もう次回以後はお断りしますよ』思わずそう言いました。
こんな感じで急患じゃないTELのほうが80%以上だったのです(T_T)
さすがにイヤになってしまい現在では医院の留守電は診察時間の案内のみに変えています
簡単に自宅TELがわかったら、お気楽にTELしてくる人が増えると判りました。
困った方は電話帳に載っている私の自宅TELを探してでもかけてこられます。
ほんとの急患でしたら、もちろんいまも、時間外でも診察しています。
また、眼科は但馬にはそんなに多くないですから豊岡、日高、和田山、etc。自分の責任範囲外
と思える地域からのTELも少なくありませんでした。豊岡病院などは眼科医の当番の先生があって
救急センターの担当医師が必要と思った場合には眼科医を呼び出すような体制になっています。
私は出石郡にただ一人の眼科専門医として地域医療をしているつもりです。
一人の人間には出来る限界がありますから、たとえ急患であっても、出石郡外の方はいつも当院に
かかっている方以外はお断りしています。(出石郡内は急患は原則みんな診ています)
体力的に限界がありますから、それ以上はご容赦いただきたいと思っております。m(_
_)m