患者さんのがんばりにも色々あります
医師として仕事をしてたら 患者さんのために
なるべく良い治療を考えるのは当然のことですが。。。
中には糖尿病性網膜症のひどい方が酒に酔った状態で診察に来たりして
何とかなりませんか、この見えにくいのは。。なんて言う方も、、
あるいはがまんできなくてたくさん食べて糖尿病のコントロールが
めちゃくちゃで。。それでも何とかして欲しいなんて患者さんも。。
医者だって感情のある人間です
頑張ってる方には何とかしてあげたいって思うしでたらめしてる方には
まあ自業自得ですよって思っちゃうこともあります
そういう方には冷たいセリフが出てしまうことも(^_^;)
糖尿病性網膜症の検診でほんとは6ヶ月後には来ないといけない方が
3年ほど放置していて内科の先生に言われて久しぶりに来た時などでは
すみませんと言う患者さんに。。
検診しないで放置して見えにくくなったら困るのはあなたであって
私は困らないですからすみませんと言う必要はないですよなんて。。
こんな対応をしてしまうこともある私ですが、
コントロールでたらめで不摂生を絵に描いたようなある患者さんには最後まで
頑張って治療したことがありました。
その方は酒が好きで食べるのが好きで糖尿病のコントロールが
めちゃくちゃで、糖尿病性網膜症で片目はほとんど失明状態になってました。
それで言った言葉が、糖尿病で死んでも良いけど生きてる間は
何とかもう片方の眼が見えなくならん様にして下さい。
好きなもの食べて、好きな酒飲んで、早く死んでも本望です。
しかし死ぬ前に見えなくなってしまうのは嫌ですって
内科に行ったらしかられるだけだし行きませんが何とか眼科には
毎日でも来ますから頼みますぅ。。そう言われて。。。
この方の生き甲斐は食べること、飲むことなんだなってわかったし
何とかしてあげたくなって。。頑張ってレーザー治療もたくさんして
死ぬ直前まで視力を確保できたなんて方もありました
医者と言う仕事をしてたら いろんな方と 出会いますね
2003.05.21 記