白内障手術したら死ぬからイヤです??

最近白内障の患者さんにかなり視力も落ちてきたしそろそろ手術した方が

良いかなと思っておすすめした方に言われたせりふです。

聞くと近所のおばあさんが白内障手術してまもなく亡くなったと言うのです。

知ってる方で白内障手術した方の多くが死んだとも言われました。

たしかに手術を受ける方は高齢の方が多いですからそういう事もありますでしょうが

白内障手術の結果として死んだとは考えにくいのですがぁ。。。


まあこういうことを言う方はたいていおくびょうな性格で手術をしたくないことの

口実に言われることが多いように思います。


そこでふと考えたこと。。。癌の手術では治療成績として5年生存率、あるいは

10年生存率と言う数値があります。手術の5年後、10年後にどの位の方が

生存してるかを数値にしたものですが、早期癌であったら胃癌、子宮癌、乳癌などでは

90%から95%以上ですからたしかに白内障の術後よりは生存率は高いかも知れません(^_^;)


そう言えば、きんさんぎんさんは100歳で白内障手術をして106歳で亡くなっていますから

10年生存は無理だったわけで。。。こんな統計を取ってる所はないでしょうねぇ。


でももし統計を取ったらたしかに患者さんが言うように白内障手術のあとの方が

早期癌術後より生存率が低い可能性は充分にありそうですね(-。-;)


さてここで思い出した統計のまやかし:サンプルの取り方でとんでもない結果が出るそうです

たとえば子供の知能指数は背の高さと相関があると言う結果。

小学校1年生くらいでは4月生と3月生ではけっこう体格に差がありますがここで背の高さと

知能指数を検査したら背が高い子の方が知能指数も高いと出るそうです。

しかしその結果は大人では当てはまりません。なぜなら小学1年くらいでは早く生まれた方が

平均したら背が高いし月齢が大きい方が知能の発達も良いと言うだけの話になるそうです。

統計の数値を見るときにはいつも注意してみないといけません。


株式は長期投資したら必ず利益が出るなんてのも数十年のわずかな経験で

出来た話で最近10年では完全に怪しくなってるなんて事もありますかねぇ

ちょっとした雑談になってしまいましたね。

2003.12.03 記